仏師 西 除闇のウェブサイトです

PROFILE

西 除闇 Nisi Joan

1997 早稲田大学入学。のち中退
2002 現代マンガ図書館-ナイキコレクション- 勤務
2012 温泉で偶然仏像と出会い、仏像を彫り始める
2015 東京都国立市最古の文化住宅「旧高田邸」記録プロジェクト
2016 共著「マンガがあるじゃないか (14 歳の世渡り術)」(河出書
    房新社)発行
2016 国立市最後の銭湯「鳩の湯」存続プロジェクト


【主な受賞・展示】
2019 渋谷ヒカリエ「monster exhibition2019」最優秀賞
  パリ「Gallery Grand E’terna」
2020 渋谷ヒカリエ「DELIRIUM-本能を呼び覚ますアート展-」
2022 八王子市夢美術館「夢美エンナーレ」奨励賞
    渋谷ヒカリエ「monster exhibition2021」優秀賞
   「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2022」
2023 「第26回岡本太郎現代芸術賞」オーディエンス賞
   「池袋アートギャザリング(IAG)2023」準漫喜利大賞・オーディエンス賞

旅行で五日市の温泉に行った時、地元産の土産物売り場を歩いていたら白菜や手作り座布団が雑然と陳列されている隙間に一体だけ小さくて捻じ曲がった仏像がありました。
それまで仏教にも美術にも縁がありませんでしたが、なぜかその仏像にとても惹かれ、その仏像のことをもっとよく知りたいと思い、その場で作者の連絡先を聞き、ご自宅に伺い、仏像を見ながら話をしている内に気付いたら一緒に彫らせて貰うことになっていました。
それが先生との出会いであり、芸術作品を作る行為に目覚めたきっかけです。
それは自分にとってひらめきに近い、まるで天啓のような出来事でした。

先生は長く教師を務めており、完全な独学で二千体以上の仏像を彫っている在野仏師です。先生の傍で仏を彫る日々を経て私は、仏教という受け皿から飛び出して、広い意味での「信仰」を彫りたいという思いを抱きました。
宗教、祈り、迷信、推し。唯一神が居ない国に生まれた人間は、その運命の奔流の中で
たまたま掴んだ枝や岩に心を寄り添わせることで受け入れ難い現実に救いを見出します。
私の作品の基盤にあるものは、溺れかけていた人が居なくなった川に行き、かつて誰かが必死でしがみついたであろう枝を見つけ標(しるし)を刻む、巡礼行為です。

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